うみさんぽまとめ うみさんとチサト

とある県境の海辺の町「孫不知」(まごしらず)には、目には見えないひと「うみさん」たちが昔からすんでいるらしい。 そのひとは時折、町の人のとなりに遊びにくるという。

ツイッターのモーメントにまとめていたものを、こちらでもまとめます。
各絵のキャプションはツイッターのものと同一です。だいたい2017年のものです。

設定等はこちら
同人誌版(本文と描きおろしを加えたもの)はおしらせブログから。


うみさんとチサト。


うみさんは、死が近い人には、姿が見える。


死に近いと姿が見える貴方が、どうしてまた見えてしまった。


ころがりこんできた。 はじめての鍋。


「「「「うわああーーーっ!!!」」」」(この後全員放り出される)


いろいろ教えてほしがるので、仕方なくつきあう。
チサトの昔の教科書だったり、うみさんがちまちまこっそり貯めていた本だったり。


うみさんとチサト。 二人とも不器用。
今回はチサト(黒い髪の方)がケーキをワンホール食べてみたかった。


(同人誌版より一部本文)


犬神さまダイエット奮闘記。
遠くの犬の神さんなんだけど、遊びに来る度にでかくなってるし、海の景色を歩きたいと言うわりに歩かないし、動かそうとするとなんかもう(この犬の神さんは人の言葉を話すので)「それがんばれがんばれ」とか言ってくる。


拡大。



  「鍋をかこんでみたい」
       「良い景色のところを知りたい」
  「流行りの本を読んでみたい」


  「ケーキを1ホール食べたい」
       「外国の文字を教えて」



説得されて病院へ行く。「一緒に来てくれるなら、病院行ってもいいけど。」
うみさんの姿が見えているということはつまりそういう事なので、うみさん自身に大分襟首つかまえられて来た。


今日もちゃんとおくすり飲めたねシート。


「「当たりだああーーっっ!!!」」


ご近所さんなんかが訪ねてきたりすると、すごいうるさい。


「お話だ!あ、この"白い人"って私ですか?」
足癖が悪い上に、恥ずかしくて答えてくれないってんで、ずっと背中ふみふみしている。


それでももうすぐ朝がくる。


雪の日の夜のおしゃべり。


おやすみなさいのダンス。


死が近い人には見える。そうでない人には見えない。
また見えるようになったのは、数十年後。

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